「世界観」というビジネスの新基軸
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家族で都内を散策していると、
ハワイアンレストランのような美容院や、
カフェのような本屋、そして、
遊園地のような歯医者など、
業種の「垣根」を超えた店舗が
街にどんどん増えていることに気付きます。
新しい消費社会においては、
原理が異なる二つ以上のビジネスが
同じ場所に「同居」しているということです。
そのような店構えを眺めながら、
「このお店は、何屋さんだろう?」
と想像して、家族一同、
好奇心がくすぐられます。
これまでは、
「クリーニング屋と言えば?」
「薬局と言えば?」などと問われた時に、
万人が同じような店舗をイメージしました。
しかし、そのような「画一的」な店舗は、
お客様の心を動かさなくなっています。
「モノ」ではなく「コト」、
つまり「体験価値」が重視される中で、
人は「世界観」にお金を払っていると
言える時代に入っているのではないでしょうか。
人々は、心の豊かさを求め、
毎日の生活を精神的に充実させ、
楽しんでいきたいと願っているのです。
心理学においては、
「Having」「Doing」「Being」という
概念があります。
これまでは、「Having」、つまり、
「所有する」ことが第一義でした。
モノが無かったのですから、
当然、人々はモノを手に入れることを考えますし、
モノこそが豊かさの象徴だったのです。
そして、何かを手にしたら、
それらを使って「Doing」、つまり、
何をするかに視点が移りました。
手にした「車」に乗って旅に行く、
新しい「服」を着てパーティーに行く、
などという流れですね。
そして今、「Being」、つまり、
「どうありたいか?」
という部分が消費に繋がっています。
だからこそ、それぞれが独自の
「世界観」を形成して、その世界観に
魅了された方を顧客にしているのですね。
これは、個人においても同じで、
他人がどんな「世界観」を持っているか、
自分はどのように「世界観」を表現するか、
そのような視点が極めて重要になります。
その中で自分が評価されるためには、
自分の「Being」を見つめることです。
周囲の多くの方の「言動」や
「立ち居振る舞い」に学びながら、
自分なりの「Being」を定め、
自分だけの「世界観」を形成して、
新たな時代を謳歌していきたいですね。
藤沢涼
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藤沢涼
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