元電通マンの告白19~芸能界の礼節~
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私が電通に興味を持った
理由の一つは、
私自身が歌手を夢見ていて、
芸能界で活躍することを
願っていたことです。
マスコミ全体に力を持ち、
芸能界も牛耳っている電通に所属し、
芸能界の表舞台ではなく、
裏側から一石を投じたいという
気持ちが強くありました。
ただ、電通に入社しても、
芸能界とほとんど関わることなく
定年を迎える社員も多くいます。
バックオフィスの
人事、経理、総務等は、
ずっと社内で事務作業ですからね。
そのような中で、
私は幸運なことに、若い頃から、
テレビ制作、雑誌制作、音楽制作、
CM制作など、あらゆる現場で、
芸能界と接し、たくさんの芸能人と
お会いしてきました。
そのような中で、
私が強く感じたのが、
芸能界独特の「礼節」です。
例えば、ドラマの制作現場では、
毎日、キャストの方がスタジオに
差し入れをしています。
それぞれの出身都道府県の名産品や、
都内有名店の高級お菓子、
手作りのクッキーなど、
皆さんがあらゆる差し入れをして、
現場を盛り上げています。
テレビ制作会社の社員は、
安月給で徹夜で頑張っているので、
主役の方が数十名を連れて
焼肉をご馳走したりする光景も
頻繁に見ました。
また、テレビスタジオ前では、
スタッフが揃って、キャストの皆さんを
お迎えするのですが、
その際、AD(制作現場のディレクター)の
「おはようございます。」という挨拶に、
大きな声で元気に
「いつもありがとう!今日も宜しくね!」
と応える大物芸能人の姿には
感銘を受けていました。
※芸能界は昼夜関係ないので、
何時でも「おはようございます」です。
新人のタレントは、
毎日、大物俳優の楽屋を訪ね、
深々と頭を下げて挨拶をします。
その際に、顔を見ずに「はい、宜しく」
と済ませる方と、わざわざ立ち上がって
「こちらこそ、宜しく。頑張ろうね!」
と握手をする方といましたね。
また、年賀状も、
スタッフ全員に送る方もいれば、
毎年送っても、返されない方もいます。
私は現在でも、
数名の大物芸能人と
年賀状を送り合っています。
このように、礼節を重んじる文化の中で、
差し入れ、挨拶、年賀状などを
積極的にやっていらっしゃる方と、
あまり、やられない方。
これが見事に、
今現在、生き残っている方と
見なくなってしまった方に分かれます。
どんな業界でも、
最終的には、周囲の人に
どれだけ礼を尽くせるか。
それで決まるのですね。
現在は、ネットで仕事が出来る
とても便利な時代ですが、
それでも、繋がっている方への
礼節を重んじることが、
本当に大切だと思います。
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藤沢涼
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