■元電通マン【藤沢涼】の挑戦

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HUBLOTのティッピングポイント

2014年12月29日

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HUBLOT1229

 

「嫌い」を「好き」に反転させるのが

広告・マーケティングの醍醐味です。

 

例えば、スイスの高級腕時計である

HUBLOTのビッグバンは、

「デザインが奇抜だ」「ゴツ過ぎる」と

ネガティブの嵐でした。

 

しかし、認知度が一定ラインを超えると、

「クールなデザイン」「タフな男のイメージ」

という評価を受けるようになりました。

 

このようにして、

水がコップから溢れ出すように、

社会に一気に浸透する瞬間を

「ティッピングポイント」と言います。

 

HUBLOTにとっては、

男性誌の「UOMO」に連載されたことで、

このティッピングポイントを迎えました。

 

実は、HUBLOTジャパンの高倉豊元社長は、

日本での販売不振で、日本市場撤退を

迫られていました。

 

崖っぷちの状況における

起死回生の策として、

高倉氏は雑誌社に頭を下げ、

 

「ビッグバンが売れたら、 

 多額の広告を必ず出稿します。」

 

という出世払いを懇願し、

UOMOの編集ページでの露出を

勝ち取ったのです。

 

目に見えて売上が上がった後、

事前の約束通り、多額の広告が出稿され、

両社はWin-Winの関係になりました。

 

高倉氏はその後も、

日経新聞や日経ビジネスに

HUBLOT愛用者のタイアップ記事を

連載していきます。

 

王貞治氏、出井伸之氏、三浦雄一郎氏など、

各界の先駆者達に、オフタイムを語ってもらい、

そのオフに愛用するアイテムとして

HUBLOTの素晴らしさを織り交ぜることで

イメージアップを図ったのです。

 

このような広告展開は、

他社は全くやっていませんでした。

 

ビジネス紙に高級腕時計など、

 

「出稿する意味が無い」

 

と言われていた程です。

 

しかし、結果的にはこの戦術も当たり、

HUBLOTは急速に日本に浸透しました。

 

自分なりの「場所」で

信念を持ってメッセージを届ければ、

いずれ、その価値に誰かが気付いてくれる。

 

これは、個人のブランドにも当てはまりますね。

 

自らのティッピングポイントに向かって、

着実に歩み続けたいですね。

 

 

藤沢涼

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コメント

  • by 岩瀬 玲子

    先ほど、7分間の動画を拝見致しました。

    ピアノを弾く腕にきらりと。見逃しませんよ~。

    変わったデザインですね。

    とてもよくお似合いですよ!

    29 12月, 2014 10:13 PM




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