◆藤沢涼の半生④【2番目の父】
2012年05月04日
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「会って欲しい人がいるの。」
母親が明るい声で言いました。
小学校6年生になった私は、
目標にしていた
私立中学校の受験を控え、
猛勉強していました。
学費は祖父がなんとかすると、
家族皆に応援されていました。
私は、実の父親に
目の前で捨てられた大きなキズを
かばうように、
その痛みを撥ね除けるように、
机に向かい、勉強していたのです。
「新しいお父さんなんだけど・・・。」
私は耳を疑いました。
福岡から帰って来てから、
「息子2人を育てる為に、
新しいお父さんを探さなきゃいけない。」
とは聞いていましたが、
本当にこの家庭に新しい父親が来るなんて、
想像していませんでした。
母は、結婚相談所で、
2番目の父を探していました。
そして、埼玉のバツイチの男性と
マッチングして、会ってみたら
とても良い人だったとのことでした。
私は、実の父親に捨てられたことで、
大人の男性に対して強いアレルギーを
起こすようになっていました。
学校の先生や周辺のお父さん達にも、
素直には従わなくなっていました。
「新しいお父さん」として
紹介された大きな男の前でも、
何も喋れませんでした。
「あの人で良い?」
と聞く母親に、
私は、
「お母さんが良いなら良いんじゃない?」
と答えました。
弟は、
「お兄ちゃんが良いなら、良いよ。」
と言いました。
でも実は、
その男を「お父さん」と呼べないことは、
その時に確信していました。
藤沢涼
Comments
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コメント
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by 礼子おばちゃん♪
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幼少期の心の傷が、いつ解放されるのでしょう?楽しみって表現は間違ってますが…楽しみに読みにきています(^_^;)
4 5月, 2012 11:57 PM
by 藤沢涼@FREEで月収100万稼ぐフリーエージェント
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>礼子さん
コメントありがとうございます。
楽しんで頂けて、本当に嬉しいです!
この幼少期の心の葛藤が、今現在の自己実現欲求に繋がっています。中学、高校、大学、就職と進む中で、それが少しずつ転換していくので、思い出しながら、書かせて頂きますね^^
5 5月, 2012 12:17 AM