江戸時代の「育児」と父の「あり方」
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私は、水戸黄門の制作を長く担当し、
江戸時代の時代背景を学んだことで、
家庭の中での父親のあり方に関して、
とても大きな影響を受けています。
現代より20年も寿命が短く、
子どもが20歳前後で結婚していた江戸時代、
父の家庭における子育ての責任は
現代よりもずっと、大きいものでした。
その中で、
当時の人育て、人づくりの根底には、
「正直」思想があったことを知りました。
正直こそが、貴賎や職分に関係なく、
すべての人間が守るべき最高の徳目とされ、
父から子に受け継がれていたということです。
現在の日本は教育の低下が叫ばれており、
その問題が学校に押し付けられています。
ところが、私は江戸時代の人育て、人づくりを
水戸黄門の制作に関わりながら学んだことで
教育の問題は学校に押し付けるべきではなく、
家庭での心の教育こそを見直すべきだと
考えてきました。
現代は、正直者は馬鹿を見るとか、
正直でない者が経済的に成功すると
捉えられている側面もあります。
しかし、私の価値観においては、
例え古いと言われても、
江戸の父親のあり方を見習い、
継承したいのです。
そして、それこそが、
現代の価値観が崩れた先、
新たな時代の到来と共に、
改めて支持されると考えています。
子育てはとても難しいもので、
親の望む通りに子どもが育たないことも
多いのかもしれませんし、
そもそも、親は子に、
何も望んではいけないのかもしれません。
しかし、その答えはとても難しいからこそ、
子どもとの距離感を考え、与える言葉を考え、
真剣に向き合い続けることが、
親としての使命と言えるのではないでしょうか。
そして、江戸時代のように
父親が子どもにしっかり向き合うことが可能な
豊かな時間を創り出すために、
多くの方の働き方の改革をお手伝いすることが、
私の社会貢献の一つだと考えています。
追伸;
今日は気持ち良く晴れたので、
子ども達と一緒に、
“ナンジャモンジャノキ”を
見に来ました!
純白の花が、木に雪が積もったように咲く、
とても不思議な木です^^
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藤沢涼
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