「就職活動」の採用ルールに関して
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私が大学3年生の時、周囲の友人達が
慌てて就職活動を始める様子を見て、
大いなる違和感を覚えたことを思い出します。
学生らしく自由な髪型にしていた友人達が、
あっという間に「真っ黒な短髪」になる姿を見ながら、
私は、「茶髪アフロ」を貫き続けました。
そして、所属していたテニスサークルの仲間達が、
お互い頑張ろう！と励まし合うメーリングリストで、
「みんな、なんで就職するの？」
と、無神経に質問しました。
すると、友人の1人から、
「えっ？むしろ、なんで就職しないの？」
と返答があって、余計に困惑した私は、
全員と同じ行動をしていくことに嫌悪感を抱き、
就職しないで生きていく道を真剣に考えていました。
そして、当時、所属していた芸能事務所で
マネージャーに、芸能活動で生計を立てる道を、
何度も何度も相談を重ねていった時に、
「電通」という会社を知ります。
会社員になることには興味が無かったものの、
マスコミや芸能の業界で力を持つ
電通という会社に急に興味を持った私は、
OB訪問を繰り返し、尊敬できる先輩に出会い、
就活をスタートしました。
そして、電通に入社する道を選びました。
その後、その先輩が退社した1年後に、
私も退社することになった次第です。
さて、経団連の中西宏明会長は、
2021年春以降の学生採用活動に関して、
「就職活動ルール」を廃止する意向を表明しました。
これで、一斉に横並びで各企業が採用するという
おかしな状況が、やっと、改善されます。
人それぞれに、それぞれの生き方があるはずです。
ロボットのように、大学3年の春から
全員が同じような色に染まっていくのではなく、
それぞれが、それぞれの未来を真剣に考え、
就職という選択肢も、そこにいつでもある、
ということの方が、よっぽど健全です。
しかしながら、安倍首相は、
「学生の本分である勉強より
就職活動が早くなるのでおかしい。
採用は6月開始というルールを作ったところだから、
ルールをしっかり守ってもらいたい」
と言っています。
つまり、文科省との繋がりが強い安倍首相には
コンセンサスを全く取らずに、
中西会長が英断した状況だと思われますが、
私は、大きく前に進む一歩だと感じます。
こうして、日本の異常な就活は改善されそうですが、
いずれにしても、私の子ども達には、
「みんなが就職するから当たり前」
などという教育はしないで、
本人が望む人生を歩み続けられるよう、
視野を拡げながら、
最適なサポートをしたいと思っています。
追伸；
このような話を、焼肉を一緒に食べた後、
ソフトクリームで笑顔になる息子を見ながら
父子でゆっくり語る午後です＾＾
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藤沢涼
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「愛情」とは、「関係を断たぬこと」
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12年の会社員人生で、私は複数の「異動」を
経験してきました。
そしてその度に、マネージャーにあたる
部長職の「心」の違いを感じて来ました。
A部長は、当時の部署で私を修行させ続けるべきか、
異動先の部署で新たなスキルを磨くべきか、
私の人生を思慮し続けてくださいました。
B部長は、私を失う損失と、
新たな社員の貢献度を天秤に掛けて判断し、
部員をまるで駒のように捉えていました。
マネージャーには、
様々な意志決定事項が山積していますから、
B部長のような対応も致し方無いと思います。
しかしながら、私自身は、
B部長のような人間にはなりたくありません。
A部長のようでありたいと思います。
会社員当時のことを回想しても、
B部長のことはほとんど思い出せませんが、
A部長が激辛カレーで滝のような汗を流す姿や
顔をシワだらけにして大声で笑っている姿を、
今でもハッキリと思い出します。
それは、ただ、人として好きか嫌いかではなく、
「心が繋がっている」からだと思います。
私が異動すべきかどうかは、
「答えの無い問い」です。
その問いに向き合い続けることには、
高い精神のエネルギーが必要とされます。
ですから、多くのマネージャーは、
早々に割り切ってしまい、合理的に判断します。
しかし、その問いから逃げることなく、
考え続け、腹を決めてくれる姿にこそ、
私は人としての器の大きさ、
そして、「愛情」を感じます。
「愛情とは、関係を断たぬことである。」
というのは、
臨床倫理学者の河合隼雄氏の言葉ですが、
まさにその通りだと思うのです。
A部長は、異動で別れる時、
「お前を手放すのは本当に悔しいよ。
でも、お前は次の部署でも大活躍すると確信している。
それは、俺の誇りでもある。
もし、辛い時があったら、いつでも飲みに行こうな。」
と言ってくれました。
距離は離れても、心の中では関係を断たない。
相手のことを「想い続ける力」を
私に与えてくれたA部長に感謝し、
まだまだ足りない人間力を磨き続けたいと思います。
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藤沢涼
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