■元電通マン【藤沢涼】の挑戦

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電通の「パワハラ」を告発した時の想い

2019年07月22日

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雨上がり決死隊の宮迫博之さんと、

ロンドンブーツ12号の田村亮さんの会見、

私は、涙無しでは見られませんでした。

 

3年前、電通の過労自殺事件が報道された時、

私は、元電通社員として、テレビ・新聞・雑誌で、

電通にあった「パワハラ」を告発した過去があります。

 

あの時の苦悩が思い出され、

彼らの気持ちが、痛い程に分かったのです。

 

「こんなアホを30年間育ててくれた吉本に対して、

 そりゃ、感謝しかないですよ。

 

 こんなこと、したいわけないじゃないですか。」

 

と、号泣した宮迫さん。

 

私も、電通に対して、同じ想いでした。

 

電通に憧れて入って、

「電通ブランド」を手にすることができて、

12年間、育ててもらったからこその、私の人生。

 

私も、電通は親のように感じていますし、

電通のおかげで、今があると思っています。

 

ところが、あの会社には、闇がありました。

 

そして、一部上場企業が抱えている深い闇が、

社会の中では、葬られていました。

 

だからこそ、私は、

それを社会に伝える使命があると考えたのです。

 

退社後、自分の媒体で少しずつ発信し始めた時、

 

「お世話になった会社の顔に泥を塗るのは

 いかがなものか?」

 

と、多くの方から、ご批判をいただきました。

 

私自身も、自分の言動が、

人としてのモラルに反する行為なのではないかと

悩んだ時期もありました。

 

しかし、その後に、過労自殺事件が起こりました。

 

あの事件を受けて、私は、

 

「電通の闇を、私がもっと声高に叫んでいれば、

 この悲劇は起こらなかったのではないか」

 

1人の若い女性の命を

 救うことができたのではないか」

 

と、大変後悔しました。

 

電通の深層を、個人媒体で発信することと、

マスメディアで語ることは、大きく違います。

 

マスメディアの取材に応えると、これまで以上に、

子が親を「公開処刑」するように感じて、

とても苦しかったです。

 

でも、今、私がやらなければ、

また、次の被害者が出てしまう。

 

そう思って、私が知り得る真実を語ったのです。

 

 

 

 

今回の宮迫さんと田村さんの問題は、

元々は、彼らが間接的にでも

反社会勢力と関係を持ってしまったことと、

ギャラを手にしていないと嘘を吐いたことが発端です。

 

ですから、私も、彼らを

完全に擁護する訳ではありません。

 

ただ、岡本社長の

 

「おまえらテープ回してないやろな」

 

「全員クビにするからな。

 俺にはおまえら全員クビにする力がある」

 

という脅迫・恐喝の方が、よほど反社会勢力的であり、

罰せられるべき、重い罪だと思っています。

 

岡本社長の記者会見を拝見している最中ですが、

彼は、記者の質問に対して

誠実に回答しているとは全く思えず、

宮迫さんよりも、田村さんよりも、

岡本社長こそが、一番保身していることを

露呈していると感じています。

 

私が、超縦社会の電通で上司から暴力を受けた時、

降格を恐れた部長が、刑事事件にしないよう、

口止めしてきたことを思い出します。

 

電通も、ジャニーズも、吉本も、、、、

 

悪しき古い文化が残っている会社には、

こうして、続々とメスが入っています。

 

時代が大きく変わる中で、

それぞれが抱える膿が、除去されているのです。

 

もう1つ、大きな変化は、

松本人志さんの言動に注目が集まるように、

「大企業」が持っていた巨大な力を、

「個人」の発信力が超えてしまっていることです。

 

この変化の中には、

 

「既得権益の崩壊と、チャレンジする個人の逆襲」

 

がある。

 

私は、そう強く信じて、引き続き、

未来に向かって挑戦していきます。

 

追伸;

 

私の記事では、家族の笑顔とともに、

できるだけ前向きな内容を発信することを

心掛けています。

 

ところが、本日は、

笑顔の写真は相応しくないと判断し、

私が電通の取材を受けた当時の、

テレビ・雑誌の画像を再度アップすることで、

当時の感情を思い出しながら、書き綴りました。

 

 

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藤沢涼


 

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当然、電通だけの問題ではありません

2016年10月10日

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ryo20161010

 

今回の電通の過労自殺は、言うまでもなく、

電通だけの問題ではありません。

 

しかしながら、今、電通を糾弾せずに、

日本を変えることができるでしょうか?

 

年間2000件を超える過労自殺の中で、

労災認定されるものは、100件も無いのです。

 

つまり、労災認定は氷山の一角で、

その裏には、労災認定されない過労自殺や、

過労自殺を含む過労死寸前の追い込まれた人達が

多数、存在しているということです。

 

そのような圧倒的少数の労災認定の過労自殺を、

25年前の悲劇に続いて招いてしまった電通の責任は、

極めて重大です。

 

私のように、苦しみながらも、

耐えて、耐えて、命を守り抜いた人間が、

今回の悲しい事件の裏に数多いるのです。

 

残された彼女のメッセージから鑑みると、

異常な長時間残業だけではなく、

パワハラやセクハラがあったことは確実です。

 

それらの犯人を、降格や減給、懲戒解雇などの

社内的な罰で留めてはいけないと考えています。

 

国が動いて、関係者を全員、

重い刑に処するべきです。

 

人を殺したのですから、

そこまでやって当然ではないでしょうか。

 

もちろん、私だって、

古巣を全否定したくはありません。

 

この人に出会えて良かったと、

心から感謝している方もいますし、

今の私の人生に不可欠だった学びもありました。

 

お世話になった皆さんの顔を思い浮かべると、

こうして電通に刃を向けることを

心苦しく感じる思いもあります。

 

しかし、私がやらなくて誰がやるという

使命感も併せ持っているからこそ、

こうして発信し続けているのです。

 

そして、私にはもう1つ、今回のことに関連して

懸念していることがあります。

 

それは、

 

ITの進歩により、大半の仕事が消える」

 

と言われる一方で、その真逆の、

恐ろしい未来が待っていることです。

 

今回の電通における過労自殺や不正請求は、

インターネット広告の管理における膨大な作業量が

大きな要因としてあります。

 

つまり、ITが進化すればするほど、

このような危険があらゆる職場で

起こる可能性が大きいということです。

 

仕事が無くなるどころか、

人間が処理しきれない量の仕事に、

人の命が奪われていく未来、、、

 

そんな未来を、誰が望むでしょうか?

 

私は、電通で起こった事件の真相に迫りながらも、

私達がITの進化と共に、5年後、10年後、

どのような働き方をしていくべきか、

それを社会全体で考えていくべきだと捉えています。

 

そのためにも、私の今後の情報発信において、

どうすれば人が幸せに生きていくことができるか、

考察を重ね続け、個人の時代を正しく、

導いていくように努力致します。

 

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